不動産投資家向けクレジットカード比較|固定資産税の手数料も解説

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不動産投資に使えるおすすめのクレジットカード

不動産投資で発生する費用の注意点

クレジットカード比較サイトでは、還元率の高さが最優先されがちです。しかし不動産投資家にとって、クレジットカードの出番は日々の少額決済だけではありません。固定資産税・都市計画税、物件取得時にかかる不動産取得税など、年に一度、数十万円〜数百万円単位でまとまった金額を納める租税公課の支払いも、クレジットカード払いの対象になります。

これらの税金をクレジットカードで納付する場合、多くの自治体では「地方税お支払いサイト」などの代行収納サービスを経由します。ここで見落とされがちなのが、納付額に応じてかかる決済手数料(システム利用料)です。還元率が高いカードでも、手数料がそれを上回れば実質的には損をしてしまいます。本記事では、この手数料を織り込んだうえで「本当に得なカード」を5枚に絞って比較します。

なお、不動産投資は空室・金利変動・物件価格下落などのリスクを伴い、クレジットカードのポイント還元も納税による資産形成効果を保証するものではありません。あくまで支払いコストを最適化する一手段としてご参照ください。

税金のクレジット払いにかかる手数料の仕組み

固定資産税や不動産取得税など地方税をクレジットカードで納付する代表的な窓口が、地方税共同機構が運営する「地方税お支払いサイト」です(納付書に記載されたeL-QR・eL番号を読み取って利用します)。以前は「Yahoo!公金支払い」も広く使われていましたが、同サービスは2025年3月末で終了しており、執筆時点(2026年9月)では地方税お支払いサイト経由が主流になっています。

地方税お支払いサイトのシステム利用料は、執筆時点で以下の体系です(自治体・納付書の種類により手数料体系が異なる場合があるため、実際に納付する前に該当自治体・サイトの試算ツールで確認してください)。

– 納付額10,000円まで:40円(税込)

– 以降、納付額が10,000円増えるごとに82円または83円(税込)を加算

この料率で試算すると、租税公課の支払手数料は次のようになります。

納付額支払手数料(税込・概算)
100万円8,208円
200万円16,458円
300万円24,708円

つまり、手数料率はおおむね0.8%前後です。ポイント還元率がこの水準を上回るかどうかが、得か損かの分かれ目になります。

手数料を差し引いても得なカードはどれか、5枚で比較

「還元率重視」「年会費無料(条件付きを含む)」「ポイント・マイル還元重視」という3つの切り口から、代表的な5枚をピックアップしました。還元率・年会費は執筆時点(2026年9月)の各カード会社公表情報に基づいています。特典内容や還元率は将来変更される可能性があるため、実際の申込前には必ず各社公式サイトで最新情報を確認してください。

カード名年会費基本還元率還元方式100万円
(支払金額)
200万円
(支払金額)
300万円
(支払金額)
リクルートカード永年無料1.2%リクルートポイント+3,792円+7,542円+11,292円
JCBカード W永年無料1.0%Oki Dokiポイント+1,792円+3,542円+5,292円
三井住友カード ゴールド(NL)5,500円
(税込)*1
0.5%Vポイント-3,208円-6,458円-9,708円
マリオットボンヴォイ*234,100円(税込)2.0%(一般加盟店)Marriott Bonvoyポイント+11,792円+23,542円+35,292円
JALカード *32,200円+4,950円=7,150円1.0%相当JALマイル+1,792円+3,542円+5,292円

*1 年間100万円利用で翌年以降永年無料

*2 マリオットボンヴォイ アメリカン・エキスプレス・カード

*3 普通カード+ショッピングマイル・プレミアム

※還元率は各カード会社が公表する一般加盟店での基本還元率です。税金の支払いは「代行収納(収納代行)」として扱われるため、カード会社によってはポイント付与の対象外になったり、還元率が引き下げられたりする場合があります。たとえば楽天カードは通常還元率1.0%ですが、税金・公共料金の支払いは0.2%に引き下げられているため、本記事の比較対象からは外しました。実際に自分の保有カードで満額のポイントが付くかどうかは、必ずカード会社の公式サイトで「収納代行・税金払いの取扱い」を確認してください。

各カードの特徴と向いている人

リクルートカード(還元率重視する方向け)

年会費永年無料でありながら還元率1.2%と高水準。国際ブランドはVisa・Mastercard・JCBから選べます。とにかく高還元・低コストで運用したい人に向いています。

JCBカード W(還元率重視する方向け)

年会費永年無料、還元率1.0%。新規申込みは39歳以下限定ですが、発行後は年齢を重ねても保有を継続できます。JCBブランドを普段使いしたい人に向いています。

三井住友カード ゴールド(NL)(コンビニ・飲食店の使用が多い方向け)

対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済では還元率が上がりますが、税金支払い(通常のカード決済扱い)の基本還元率は0.5%です。本記事の試算では手数料率(概ね0.8%前後)を下回るため、税金支払い単体では実質的に赤字になります。

マリオットボンヴォイ(マイル・ポイント重視する方向け)

年会費34,100円(税込)と高額ですが、一般加盟店で還元率2.0%相当のMarriott Bonvoyポイントが貯まります(対象ホテルでの宿泊はさらに高還元)。ホテル宿泊特典や上級会員資格の獲得を目指す人、まとまった租税公課の支払いを宿泊特典に変換したい人に向いています。年会費が高額なため、税金支払い以外の日常利用も含めた総合的な採算で判断することをおすすめします。

JALカード(マイル重視する方向け)

本会員年会費2,200円に、マイル還元率を「200円=1マイル」から「100円=1マイル」へ倍増させる「ショッピングマイル・プレミアム」(年会費4,950円)を追加すると、還元率1.0%相当になります。JALの特典航空券を貯めたい人向けです。マイルの実質価値は交換先(特典航空券かグッズかなど)によって変動するため、還元額はあくまで目安として捉えてください。

まとめ

固定資産税や不動産取得税のクレジットカード払いは、代行収納の手数料(概ね0.8%前後)を上回る還元率のカードを選んで初めて得になります。年会費無料や知名度だけでカードを選ぶと、還元率が手数料率を下回り、実質的に赤字になることもあります。今回の試算では、還元率重視のリクルートカード・JCBカード Wは年会費無料のまま安定して得になり、マイルやホテル特典を重視するならマリオットボンヴォイアメックスやJALカードも有力な選択肢になります。

次回は、各クレジットカードについて、詳細な解説をいたします!

※ただし還元率・手数料体系はいずれも変更される可能性があるため、実際に支払う前には必ず地方税お支払いサイトおよび各カード会社の公式情報で最新の数値を確認してください。

参考情報

– [仙台市「クレジットカード【eLTAX(地方税お支払サイト等)】」](https://www.city.sendai.jp/nozekikaku/kurashi/tetsuzuki/zekin/nofu/credit.html)

– [大津市「地方税お支払サイト クレジットカードでの市税納付について」](https://www.city.otsu.lg.jp/soshiki/005/1206/g/01/63208.html)

– [地方税共同機構 クレジットカード納付サイト「システム利用料試算」](https://eltax.f-regi.com/fc/relay/payment/calculate)

– [eLTAX地方税ポータルシステム「クレジットカードを利用した納付の手順」](https://www.eltax.lta.go.jp/kyoutsuunouzei/sousa/creditcard/)

– [北海道庁「クレジットカード納税」(不動産取得税等の対象税目)](https://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/zim/noufu/credit.html)

– [富山県「県税のクレジットカードなどによる納付」](https://www.pref.toyama.jp/1107/kurashi/seikatsu/zeikin/kj00018652.html)

– [デジマーケジャーナル「yahoo公金支払いの終了理由と今後利用できる代替サービス徹底比較ガイド」](https://mobinc.jp/column/2026/04/01/reasons-for-yahoo-public-funds-payment-end-and-alternative-services-comparison-guide/)

– [マイベスト「楽天カードでの税金や公共料金の支払いはポイント還元率が低い!改悪の内容とは?」](https://my-best.com/articles/273)

– [楽天カード公式FAQ「楽天カードでお支払いできる税金について知りたい」](https://support.rakuten-card.jp/faq/show/101894?site_domain=guest)

– [三菱UFJニコス公式「リクルートカード」](https://www.cr.mufg.jp/apply/card/recruit/index.html)

– [JCB公式「JCBカード W」](https://www.jcb.co.jp/promotion/ordercard/w/index.html)

– [三井住友カード公式「三井住友カード(NL)」](https://www.smbc-card.com/camp/numberless/index.jsp)

– [三井住友カード公式「三井住友カード ゴールド(NL)」年間100万円利用で年会費永年無料+1万ポイント](https://www.smbc-card.com/camp/gold-numberless/index.jsp)

– [三井住友カード公式FAQ「国税・地方税の支払いにカードを利用した場合、ポイントは付与されますか?」](https://faq-mem.smbc-card.com/–69969bb340aa6f8eec1398cc)

– [アメリカン・エキスプレス公式「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード」](https://www.americanexpress.com/ja-jp/credit-cards/marriott-bonvoy-base/)

– [ダイヤモンドZAi「JALカードの損益分岐点検証」(ショッピングマイル・プレミアムの還元率換算根拠)](https://diamond.jp/zai/articles/-/1015099)

※支払手数料の試算は「地方税お支払いサイト」の標準的な料率(10,000円まで40円、以降10,000円ごとに82円または83円加算、いずれも税込)を用いた概算です。自治体・納付書の種類・改定時期により実際の手数料が異なる場合があるため、納付前に必ず該当サイトで再計算してください。カード各社のポイント還元率・年会費・税金支払いの対象可否についても、執筆時点の公表情報であり、変更される可能性があります。

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